大学も3年になると、ゼミというものがあった。 私が在籍していた社会情報学部は、大きく分けて社会学系と情報学系に分けられる。 ゼミにも社会学系の先生が担当するゼミと情報学系の先生が担当するゼミが存在した。 このころの私はかなり情報学系な人間になっていたこともあり、情報学系のゼミを希望していた。 そして、N助教授が担当する情報学系のゼミに入ることができた。
この女性の先生は、2年の時にプログラム言語「FORTRAN」を教えてくれた人で、 同時に講義を受けていたCOBOLを教えてくれた講師より遥かにわかりやすい教え方をしてくれたのだ。 この先生の専門はデータベース。データベースはシステム開発と切っても切れない関係にある。 その教えが今も役に立ってる…ほど、当時私がちゃんと勉強したかは不明である(笑)
さて、ゼミが始まると、PCはこれまでのFM-Rではなく、 実験室と呼ばれる部屋にあるマッキントッシュが使えるようになった。 ここは、社会情報学部の3年以上の人のみに利用が許されている部屋で、通称「マックルーム」と呼ばれた。 (現在この部屋は、トラブル続きのため閉鎖されてしまったらしい。悲しいことだ)
それまでの私は、使ったPCといえばFM-Rと自分の98くらいなもので、 OS的にはMS-DOSのみ(Windows 3.1をOSと取るかどうかは疑問)だった。 初めてマックを見たときに感じたのは、「何でマウスのボタンが1個なの?」ということだった。 今まで見たことのあるマウスは普通2個ボタンがついていたから、かなり疑問に思った。 (ある意味、今でもマウスのボタンが少ないのは疑問だ。某マウスなんてボタンが5つもあるのに)
実際に使ってみると、その使いやすさに驚いたものだ。 GUIを使ったOS。Windows 3.1も一応GUIだが、これはMS-DOSを視覚的に使えるだけという感覚だった。 しかし、マックのそれは洗練された使い安さ。かなり感動したことを覚えている。 (当時、すでにWindows 95が出ていたのだが、この時点で私は使ったことが無かった。)
3年のゼミ、そして4年の卒研の時にマックを使っていた。だから、私も一応2年間はマックユーザーだったわけだ。 4年のころには、FM-Rが撤去されてWindows NT機に代わっていたものの、 その環境は研究の為に自由に使えるといったものではなく、単に利用できるだけといったものだった。 当然、そうなると自由に使えるマックの方で卒研を仕上げなくてはならないのだ。 この卒研の詳細については、機会があれば述べることにしよう。
2年も使っていれば結構使えるようになるものだ。 私も、マックのシステムを自由に設定できるくらいまでは成長していた。 この頃、私は自分用のマックがほしかった。 所有していたPC98もそろそろパワー不足気味であったし、周りの友人にもマックユーザーが多かったからだ。 しかし、その欲望が満たされることはなかった。
今でもマックがほしいなとか思うこともある。店頭でG4なんかを見ては溜息が出るくらいだ。 (だけど、iMacを見ても欲しいと思わないのはなぜだろう?) しかし、今の私がマックを所有したところで、それは玩具にしかならない。 Windows系やUNIX系(ごくまれにメインフレーム系)の仕事しかこないこの業界で、マックを持つというのは一種の娯楽だと思う。 そして、私はその娯楽に財力を傾けることができるほど裕福ではない。 (Windows機を持つのも娯楽の一種と言えなくは無いが、仕事に結びつけることもできると考える) いずれ余裕ができたら、マック購入も考えたいと思っている。遠い未来になりそうだけど。
おまけ
マックといえば、某ハンバーガー屋と語彙が重なってしまう。
話し言葉ならイントネーションで伝わるが、書いているとどっちだかわからなくなるね。
ひょっとして、関西で「まくど」と呼ぶのはその辺からきてる?(そんなわけありません)