入社してからずっと使ってきたサテライト。 このサテライトは、次の新入社員の研修用にあてられるそうだ。 なら、我々は何を使えばいいのだ? 代替マシンはちゃんと用意されていた。
メールでスペックを見たときは「お、いいじゃん」と思ったものだ。 セレロン 300MHz、メモリ64MB、HDD3GB。 サテライトが ペンティアム 133MHz、メモリ32MB、HDD1.6GB だったから、かなりパワーアップだ。
11月中旬ころ、そのPCはやってきた。
ソーテックという、当時あまり聞き慣れていないメーカー製の、マイクロタワー型PC。 (今でこそ、「ソーテック」はメジャーメーカーの仲間入りしてますけどね) 調べてみると、このスペックで、15インチモニター付きで10万円をきるという。 とてもコストパフォーマンスが高いマシンのように思われた。 先輩達には「おまえら、いいなぁ」とまで言われてしまった。
ところがである。
私のマシンは、すぐにNTサーバーにされてしまったが、(しかも、24時間稼動。無茶させる) 何日か過ぎると、異様な音を出すようになった。 なんか、唸っているような…そんな感じの音が聞こえてくるのである。 まだ新しいのに、どこか壊れたのだろうか!?
いそいでケースを開け、どこが音を出しているのか調べた。 どうやら、電源ボックスについているファンが原因らしかった。 原因はわかっても、対処ができなかった。 今でも時々唸り出す、私のマシンであった。
こんなこともあった。
仕事で一太郎が必要になり、インストールするためにCD-ROMをドライブにセット。
無事、インストール完了。
ドライブからCD-ROMを取り出そうとイジェクトボタンを押す。
すると、トレイだけが「ガーッ」と出てきた。そこにあるべき一太郎のインストール用CD-ROMが無かったのである。
これは慌てた。入っているはずのCDが消えてしまったのである。
よく調べると、ドライブ上部に引っかかっているCD-ROMを発見。
これを取り出す作業は、並大抵のことではなかった。
使い始めて間も無いころに、もうトラブルである。 こういった現象は私のマシンだけではなかった。 ある同僚はFDDから煙が出たらしい。 これは私のマシンに起こった現象よりはるかに困ったことだ。
「そういうマシンなのだ」と言い聞かせ、我慢して使っていたが、 6ヶ月ほど使っていると、今度はディスプレイがだめになった。 最初はちらつく程度だったので、やはり我慢しながら使っていた。 が、それからまら3ヶ月後。ついには画面がぼやけてしまったのだ。 仕方なくあまったディスプレイを探しに行ったらSUN製のディスプレイを貸してもらえた。 PCにサーバ用ディスプレイってのも違和感があるが、ちょっと得した気分である。 (ちゃんと繋がるところが、またスゴイ) にしても、ディスプレイが1年もたないってのも困ったものである。
約1年間、このソーテックマシンをNTとして使ってきたが、つい最近のこと。 なぜかNTの環境がすぐに壊れてしまうようになった。 もともとNT用としては向いていないようだったが、こんなにすぐ環境がイカれることもなかっただけに、ちょっと驚いている。 現在は窓98を入れて使っているが、やはり会社で使うにはNTの方がやりやすいなぁと思う。
このマシンは、ソーテック社がまだあまり有名ではないころのマシンだ。 ひょっとして、最近のマシンは良くなっているのかもしれない。 だが、私のマシンを使っていると、自分用には使いたくないメーカーマシンのリストに入ってしまうのは仕方ないところだと思う。
おまけ
当時でソーテックといえば、まず出てくるのは「e-One」の存在だろう。
アップル社の「iMac」と酷似したデザインをしたそのPCは、やはり訴えられてしまった。
最近多いんだよねぇ、この手の裁判が。裁判の結果はソーテック社の完敗といえるだろう。
現在、e-Oneは色を変えて再登場している。私的にはどうでもいいことなんだが。
iMacにしろ、e-Oneにしろ、どうもあのデザインが良いとは思えないのだ。