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まぎのPC話

第9回 PCと私(その9)

新しくやってきたボロボロマシン:SOTEC Micro PC Station 300


入社してからずっと使ってきたサテライト。 このサテライトは、次の新入社員の研修用にあてられるそうだ。 なら、我々は何を使えばいいのだ? 代替マシンはちゃんと用意されていた。

メールでスペックを見たときは「お、いいじゃん」と思ったものだ。 セレロン 300MHz、メモリ64MB、HDD3GB。 サテライトが ペンティアム 133MHz、メモリ32MB、HDD1.6GB だったから、かなりパワーアップだ。

11月中旬ころ、そのPCはやってきた。

ソーテックという、当時あまり聞き慣れていないメーカー製の、マイクロタワー型PC。 (今でこそ、「ソーテック」はメジャーメーカーの仲間入りしてますけどね) 調べてみると、このスペックで、15インチモニター付きで10万円をきるという。 とてもコストパフォーマンスが高いマシンのように思われた。 先輩達には「おまえら、いいなぁ」とまで言われてしまった。

ところがである。

私のマシンは、すぐにNTサーバーにされてしまったが、(しかも、24時間稼動。無茶させる) 何日か過ぎると、異様な音を出すようになった。 なんか、唸っているような…そんな感じの音が聞こえてくるのである。 まだ新しいのに、どこか壊れたのだろうか!?

いそいでケースを開け、どこが音を出しているのか調べた。 どうやら、電源ボックスについているファンが原因らしかった。 原因はわかっても、対処ができなかった。 今でも時々唸り出す、私のマシンであった。

こんなこともあった。
仕事で一太郎が必要になり、インストールするためにCD-ROMをドライブにセット。 無事、インストール完了。 ドライブからCD-ROMを取り出そうとイジェクトボタンを押す。 すると、トレイだけが「ガーッ」と出てきた。そこにあるべき一太郎のインストール用CD-ROMが無かったのである。 これは慌てた。入っているはずのCDが消えてしまったのである。 よく調べると、ドライブ上部に引っかかっているCD-ROMを発見。 これを取り出す作業は、並大抵のことではなかった。

使い始めて間も無いころに、もうトラブルである。 こういった現象は私のマシンだけではなかった。 ある同僚はFDDから煙が出たらしい。 これは私のマシンに起こった現象よりはるかに困ったことだ。

「そういうマシンなのだ」と言い聞かせ、我慢して使っていたが、 6ヶ月ほど使っていると、今度はディスプレイがだめになった。 最初はちらつく程度だったので、やはり我慢しながら使っていた。 が、それからまら3ヶ月後。ついには画面がぼやけてしまったのだ。 仕方なくあまったディスプレイを探しに行ったらSUN製のディスプレイを貸してもらえた。 PCにサーバ用ディスプレイってのも違和感があるが、ちょっと得した気分である。 (ちゃんと繋がるところが、またスゴイ) にしても、ディスプレイが1年もたないってのも困ったものである。

約1年間、このソーテックマシンをNTとして使ってきたが、つい最近のこと。 なぜかNTの環境がすぐに壊れてしまうようになった。 もともとNT用としては向いていないようだったが、こんなにすぐ環境がイカれることもなかっただけに、ちょっと驚いている。 現在は窓98を入れて使っているが、やはり会社で使うにはNTの方がやりやすいなぁと思う。

このマシンは、ソーテック社がまだあまり有名ではないころのマシンだ。 ひょっとして、最近のマシンは良くなっているのかもしれない。 だが、私のマシンを使っていると、自分用には使いたくないメーカーマシンのリストに入ってしまうのは仕方ないところだと思う。

おまけ
当時でソーテックといえば、まず出てくるのは「e-One」の存在だろう。
アップル社の「iMac」と酷似したデザインをしたそのPCは、やはり訴えられてしまった。
最近多いんだよねぇ、この手の裁判が。裁判の結果はソーテック社の完敗といえるだろう。
現在、e-Oneは色を変えて再登場している。私的にはどうでもいいことなんだが。
iMacにしろ、e-Oneにしろ、どうもあのデザインが良いとは思えないのだ。

(1999/11/27)

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